統計検定3級に受かった。想像以上に難しい

統計検定3級に受かった。想像以上に難しい

先日、統計検定3級を受験し、合格した。合格基準は65/100点で、試験結果は76点だった。CBT形式の受験だったので、回答が完了すると、受験端末であるデスクトップPCの画面に合否結果がすぐに表示される。試験前も実際に問題を解いてみてからも全く自信はなかったので、画面に合格と表示されたときは驚いたが、合格できたことは素直に嬉しかった。

統計検定3級を受けようと思った理由

統計検定3級を受けようと思ったのは、受験日からちょうど1ヶ月前のことだった。仕事でたまたま簡単なデータ分析を行う機会があり、そこで自分の数学的能力の低さを痛感した。今の会社の仕事でデータ分析の業務はそうそうあるものではないが、今後、(かなりぼんやりとだが)希望しているキャリアを作るためには、数学的能力、特に統計学の知識は補強しておくことが望ましいのは明らかだった。だから今回、欠けている能力を補完するために統計検定3級を受けることにした。

受けることを決意してから、すぐに受験日を決めて申し込み手続きをおこなった。お尻を決めないと、行動できないと思ったからだ。受験日を1ヶ月後にしたのは、特に理由はなかった。1ヶ月もあれば学習できるだろうと、感覚でそう思った。

想像以上に難しい

いざ学習を始めてみると、見通しが甘かったことを痛切に感じた。

統計検定3級は、高校数学が理解できる前提で内容が構成されている。私は高校数学をほとんど学習してこなかった。高校で学ぶ機会がなかったからだ。高校は総合学科で単位は選択式だったのだけど、自分は数学の講義を選択していなかった。さらに大学受験もしていないので、本当に高校数学というものがわからなかった。

度数分布や確率、回帰直線やシグマ(Σ)の計算など、公式テキストで目にする用語や記号はどれも初めて出会うものばかりで、それらがわからない私は、「公式テキストを読む」ということすらできなかった。

だから、公式テキストを読むために、高校数学を学びなおす必要があった。とはいっても全部を学びなおす必要はなく、理解すべきは統計学が関係する特定の領域だけなので、限られた範囲の学びなおしで済んだ。

確率分布の学習は継続が必要

今回何とか合格を拾うことができたものの、正確に理解できていない部分も非常に多いことを実感している。

特に確率が弱い。ベイズの定理や二項分布あたりは、まったく理解できていないといっていい。テストの結果においても、確立に関する問題は正答率が51%と散々な結果だった。統計学において確率分布の領域は非常に重要なところらしいので、合格したとはいえ、実践的な力を身に着けるのであれば理解を深めることが必要だなと思う。

そもそも実践的でない力を資格で証明したとしても、あとあと自分が苦労するだけだし、本質的でない。また、受験するかどうかは決めていないが、統計検定2級を受けるのであればなおさら地力は必要である。

統計検定3級の受験を通じて得た知識をどう活かすか

私の仕事はウェブマーケティングに関連するものが多い。その中でもコンテンツ系の領域を広く任されており、その業務自体に統計学の知識を活かす機会は正直に言えば少ない。ただ、コンテンツの制作方針を検討するうえでデータ分析の結果を踏まえることは、きっと非常に有用なことだと思う。

コンテンツのパフォーマンス分析は、ウェブマーケティングの領域だと意外にあまり実施されていない気がする。PV数を見るくらいで、作るという作業自体に価値が高く設定されている感覚が強い。

しかし、そのコンテンツも何かの目標を達成するために作られているわけで、その目標はKPIとして数値化されている。その貢献度を測る指標としてPVは確かに有効なものだが、PVを生み出すための構造を、統計的に推定できたら、PVを下支えする数値目標がもっと明確になり、確実にステップアップしていける気がする。

例えば、自社の顧客を分析し、従業員規模別でヒストグラムが作れれば、カスタマーサクセスにおいて優先的に対応すべき範囲が視覚的にわかりやすく見つけることができる。最も度数の高い部分を優先的にフォローすることで、より多くの顧客をサポートできるからだ。

そのとき、どのようなコンテンツが必要になるのかは、特定した領域を分析すればおのずと見えてくる。その領域に属する人たちの課題を解消するようなコンテンツが作れれば、自然とコンテンツは利用され、PV数も上昇していくはずだ。

この例は思い付きだが、統計の知識は、活かそうという意思があればいくらでも応用が効くように思う。3級しか受けていないが、あらゆる領域に活用できる可能性の高さを感じた。

2級レベルの知識が業務で必要になる機会はほぼないと思うので、受験は考えたい。ただ、今回学んでみて、その面白さを実感したので、仕事に対しては積極的に活かしていきたいと思う。そして確率分布は理解できるまでサボらず勉強し続けたい。