先日、人生で初めて果物専門店<タカノフルーツパーラー>に行ってきた。同店の<新宿高野>は創業135年の老舗であり、フルーツギフトの果物専門店である。タカノフルーツパーラーは新宿高野の軽食用スペースで(パーラー=食堂)、カフェのような機能をもつ。
7月に入り、妻と「旬の桃を食べたい」という話になった。私は行ったことがなかったが、旬のフルーツを食べるなら<TAKANO>が間違いないと妻が言ってくれたので、買い物がてら横浜のタカノフルーツパーラーへ行くことに。12時にいくと10組ほどが待っていた。1時間は待つかとおもったが、意外にも回転が速く、30分ほどで案内された。
妻は「シーズナルトライフル 桃」を注文し、私は「ホリデーランチプレート 桃」を頼んだ。人生で初めてTAKANOのフルーツを食べたが、こんなにもおいしいとは想像していなかった。特にフルーツサンドが絶品だった。挟んであるフルーツが瑞々しく、生クリームも甘さが控えめで、スイーツでありながらさっぱりとした味わいだった。桃も、もちろんおいしく、あまりの柔らかさに口の中ですぐに溶けていった。普段食べている白桃の缶詰も好きだが、さすがに専門店の桃は格別に美味い。
会計は2人で3800円ほど。少し高いが、コーヒー付きでこんなに美味しい旬のフルーツスイーツが食べられるなら、むしろリーズナブルにも思う。今回で、旬を楽しむというはいいものだなと、改めて実感した。食材が食べ頃なのはもちろん、他人と「そのときのおいしい」を共有できる。不要な消費は無論避けたいが、こういう喜びを生む体験に対してはおおらかでいたいと思った。次回は秋。無花果が楽しみである。