【RIZIN.30】バンタム級GP2回戦カードの個人的な見所と勝敗予想

【RIZIN.30】バンタム級GP2回戦カードの個人的な見所と勝敗予想

2021年7月25日

先日、RIZINの公式記者会見が開かれ、2021年9月19日(日)にさいたまスーパーアリーナでRIZIN.30が開催されることが発表されました。その際、対戦カード発表の第1段として以下の組み合わせが発表されています。

  • スペシャルワンマッチ – 浜崎朱加 vs 藤野恵実
  • バンタム級トーナメント 2回戦 – 朝倉海 vs アラン“ヒロ”ヤマニハ
  • バンタム級トーナメント 2回戦 – 井上直樹 vs 金太郎
  • バンタム級トーナメント 2回戦 – 扇久保博正 vs 大塚隆史
  • バンタム級トーナメント 2回戦 – 元谷友貴 vs 瀧澤謙太

今日はバンタム級トーナメントの対戦カードについて、個人的な見所や勝敗予想をしていきたいと思います。

朝倉海 vs アラン“ヒロ”ヤマニハ

マジカルチョークの異名を持つグラップラー「渡部修斗」を強烈なパウンドで下した朝倉海と、今話題の“ボンサイ柔術”で第3の男と呼ばれ、必殺のジャーマンスープレックスを持つ「倉本一真」を下したアラン“ヒロ”ヤマニハの対戦。このカードの見所は、朝倉海のスピードにヤマニハがついていけるのかどうか?だと思っています。先日のヤマニハvs倉本を見る限り、ヤマニハは打撃のテクニックとフィジカルの強さで相手を追い込むタイプ。倉本はレスリングベースの選手であり、打撃ではヤマニハのほうが上回っていたので、そのパターンだと「フィジカルを使って相手のレスリングを抑え込みつつ打撃で突き放す」といったことができましたが、朝倉海は打撃のスピードとキレに優れています。倉本と同じパターンには持ち込むのは難しいでしょう。フィジカルは互角、もしくはヤマニハのほうが体格がいいように見えるので、ジャストタイミングで打撃を当たれば、朝倉海といえども倒れる可能性は十分にあると思いますが、朝倉海の“打撃網”をかいくぐって打撃を当てるのは至難の業です。元UFCファイターで寝技天狗の異名を持つ「佐々木憂流迦」でさえ、懐に入れず打撃で突き放されてしまいました。もしもヤマニハが朝倉海の打撃をかいくぐれたら、フィジカルで抑え込んでグラウンドやロープ際の攻防に持ち込めそうです。かいくぐれないまでも、1、2発の被弾に耐えられれば組の展開にいけるでしょう。ただ、朝倉海のスピーディーな打撃をかいくぐるのは本当に難しいです。個人的な予想としては、朝倉海の2RKO勝利となりそうな気がします。

井上直樹 vs 金太郎

日本人最年少でUFCとの契約を果たし、RIZIN参戦後は4戦4勝と波に乗っている24歳のモンスター井上直樹と、アウトサイダー出身で全身の刺青がトレードマークである金太郎の対戦。順当にいけば井上が圧倒するような気がしますが、金太郎はまだRIZINで底を見せていないことが気になります。瀧澤戦は気持ちの面で若干の油断というか、消極的な姿勢の場面が多かったので、1回戦で戦った伊藤空也戦のような「覚悟」を持った姿勢で臨めば、井上を相手にしても互角に立ち回れるのではないでしょうか。スタンドの打撃では、井上はボクシング仕込みの綺麗なストレートが使えるので、フック系のパンチが多い金太郎は正面を抜かれる可能性が高いですが、それに耐えて接近できれば混戦からぶん回しのフックを当てられる。また、金太郎は“組の力”も相当強いみたいなので、打撃で突っ込みコーナーに押し込めば、組みから展開を作れそうです(トーナメント1回戦の相手“伊藤空也”は試合後インタビューで「あんなに力が強いと思わなかった」と話していました)。ただ、井上は打撃よりもグラウンドでの攻防を得意とする選手なので、金太郎の組みが通用しない可能性は大いにあります。同トーナメントに出場している元谷や渡部も寝技でやられてしまいましたからね……。個人的には、1Rに井上がサブミッションを決めて勝利しそうな気がします。

扇久保博正 vs 大塚隆史

トーナメント1回戦 「春日井“寒天”たけし」 との対戦では、序盤に拳を骨折するも流石の総合力を見せて判定勝利した古豪・扇久保博正。2回戦の相手は、トラッシュトークを見せながらも堅実な試合運びで強者としての地位を維持している大塚隆史に決定しました。これは「THE・MMA」という試合になりそうですね……。互いに自身の1回戦を塩試合と評価しており、その両者が対戦するので、素人目には分かりづらい高度な展開が続くことが予想されます。下馬評では扇久保の勝利を予想する声が多いですが、拳の骨折が気になります。1回戦と2回戦の間がわずか3か月しか空いていないので、その期間に拳を使った練習ができないのはかなりの痛手になるのではないでしょうか。骨折の具合によっては完治しない可能性も十分にあります。総合力に優れ、ファイトIQも高い大塚を相手に、パンチなしで勝利するのは至難の業。万全の扇久保であれば、全ての局面で上回って勝利できる可能性が高かったと思いますが、今回は3R判定で大塚が勝利しそうな気がします。

元谷友貴 vs 瀧澤謙太

現役修斗王者の「岡田遼」を打撃で圧倒し危なげなく初戦を突破した元谷友貴と、“妖怪”や“足関十段”の異名を持つ「今成正和」を自分のスタイルを徹底することで制した瀧澤謙太の対戦。瀧澤は、扇久保、佐々木に続いて3人目のバンタム級四天王との対戦となりました。いずれも差を見せつけられての判定で敗れており、国内トップクラスの実力者ではあるものの、まだ四天王には及ばないといった印象があります。一方の元谷は、直近では井上に敗れたものの持ち前のマイペースでモチベーションを落とすことなく力を伸ばしており、修斗王者の岡田を相手に盤石の強さを見せました。普通に勝敗予想をするなら、元谷が圧倒して勝利しそうですね……。瀧澤は空手をバックボーンに持つバリバリのストライカーであり、扇久保や佐々木との試合を見る限り、グラウンドはかなり苦手な様子です。元谷はスタンドもグラウンドも高いレベルでこなせるオールラウンダーですが、どちらかといえばグラウンドのほうが優れているので、もし寝技の展開になったら一瞬で決められてしまう可能性があります。瀧澤は今成戦からグラウンドに持ち込ませない技術はあるので、序盤中盤は耐えられるかと思いますが、自分の展開を作れず後半は疲弊すると思うので、3Rに元谷の一本勝ちと予想します。

まとめ

予想してみた結果、意図せず「東京組」の勝利が多い予想となりました(扇久保と大塚のみ大阪組の勝利予想)。さまざまな人がYouTubeやブログ、SNSで勝敗予想をしていますが、その多くが同じように東京組の勝利を予想しています。それほど今回は勝負が見えやすいカードが揃っているといえますね。これが例えば、扇久保vs元谷、朝倉海vs井上、なんて組み合わせだとしたら、予想は大きく割れていたでしょう。しかし、こういった大会ほど波乱が起きやすく、盛り上がるものだと思います。仮に今回の予想通りにカードが進んだとしたら、大晦日は、準決勝は朝倉海vs元谷、井上vs大塚の組み合わせで行い、決勝は朝倉海vs井上となるのが王道のストーリーですね。まずは、9月19日を楽しみに待ちましょう。