昔から、複数のことを同時にやるということが苦手だ。
例えば、車の運転なんかは本当に苦手。
左右を確認しながらアクセルをコントロールし、車体と道路環境の位置関係にも気を遣わないといけない。実際、仮免まで進んでおきながら、受講の継続を辞退し、免許取得を諦めたほど苦手だ。
あと、同時期に色んなことを並行してやっていくことも苦手だ。
どちらかというと、車の例よりもこっちのほうが苦手というか、辛い感覚が強いかも知れない。
仕事、家庭、趣味、自己研鑽、社会貢献活動、夢追い、などなど、人間は生きていると、こういう色んなことをやっていくことになると思うが、私は、多くても4つくらいまでしか、並行してできない。
具体的に、何がカウントされていくのか。
まず、仕事がひとつ。生きていくために、仕事は絶対に必要だ。
その次に、家庭。この家庭には、家族と過ごす時間や家事が含まれる。私にとっては、何にも代え難い大切なものだ。
その次にくるのは、一般的にいえばまぁ趣味になる人が多いと思う。私もそうだ。趣味がくる。格闘技を見たり、本を読んだり、好きな服を見たり。
普通に生きていれば、この3つでお腹いっぱいというか、満足できそうなものだが(仕事と家庭で充足する人も多いと思う。このふたつが充実しているほど、その傾向は強い)、現代社会の特性なのか、今は、自己研鑽や自己実現(夢追い)が、仕事や家庭を凌ぐレベルで重視されているような気がして、もれなく私も意識せざるを得なくなっている。
副業をしたり、ビジネス本を買って読んだり、昔からやりたかったことに挑戦してみたり、英語を勉強したり。
人によっては、プログラミングを学んだり、起業するためにMBA取得を目指したり、YouTubeで一攫千金を狙ったりする人もいるだろう。
私の場合、さっき書いた通り、4つまでが限度であって、この自己研鑽とか自己実現は、それぞれが一個としてカウントされるほど重たく感じてしまうので、何をやるにしても一個までしか、生活に落とし込めない。
例えば、副業するならそれだけ、自己実現のために何か創作するならそれだけ。
副業と創作活動の両立、なんてことはできない。
頭の切り替えもできないし、そもそもやろうとしても時間が足りない。無理にやろうとすると、仕事や家庭、趣味を圧迫してしまって、生活に不和を起こす。
たまに6つくらい同時進行で捌いてるスーパーマンを見かけるが、彼らは本当に私と同じ時間軸を生きてるのだろうか。
24時間しかないはずなのに、どうやりくりしてるんだろうか。
単純に寝てないとかなんだろうか。
うまいこと回ってるなと思うのは、趣味、仕事、自己研鑽、自己実現が、うまーくまとまって1個になってるパターン。
羨ましい一方で、そもそもマルチ的に物事を処理できない私は、複数の要素をまとめてうまいこと進めるなんて器用な真似はできないので、羨むだけ無駄なんだけども。
唐突にこんな記事を書き出したのには、まさに今自分が、ちょっと無理してる感がでてきたから。
なんかキツイなー、精神的に嫌な感じだなーと思っていて、その原因を探ってみたら、自分のこんな特性が挙手して前に出てきた。
そう、自分はマルチタスクが苦手なのだ。
目の前のことしかできないし、物事を器用にまとめてやっていくことができない。
極端な性格の自覚があるから、ほどほどを心がけてるんだけども、マルチにやろうとすると、上手くいかず、ボロばっかりが浮き出ている気がして、ほどほどを心がけてても、変な自己嫌悪で潰れてしまいそうになる。
だいたい4つまでしかできないんだから、そのことを受け入れて、よしなにやっていくのが、精神的にも、得策なんだろうな。
自罰的になっても仕方ないんだから。