今回の記事では、私が持っているSteven Alan(スティーブンアラン)のコックシャツについて紹介します。NYのデザイナーとして日本でも人気を集めているスティーブンアランが、自身の名前を冠したブランド「Steven Alan」。
きっと好きな方も多いと思うので、気になる方はぜひ読んでいってみてください。
目次
スティーブンアランのコックシャツを紹介します
冒頭でもお伝えしましたが、今回の記事ではスティーブンアランのコックシャツについて詳しく紹介していきたいと思います。
「Steven Alan(スティーブンアラン)」というブランドについての紹介から、コックシャツとは何なのか?の解説までお届けするつもりです。
また、今回紹介するシャツは私の所持品でもあるので、サイズ感や素材感、着心地など、「生の声」といった情報もお伝えしていきます。
Steven Alan(スティーブンアラン)とは
スティーブンアランは今からおよそ25年前の1994年に、スティーブンアラン氏が自身の名前を冠してオープンしたセレクトショップです。
商品の質のよさや価格帯の高さから、「スティーブアラン=ドメスティックブランド」だと思っていたという方も多いかもしれません。
実は、スティーブンアランはセレクトショップがラインアップしているオリジナルブランドであり、いわゆる「セレオリ」というやつなのです。
スティーブンアラン氏
オリジナル商品をラインアップするようになったのは1998年からで、ブランドのファウンダーであるスティーブンアラン氏がデザインの考案を務めています。
スティーブンアラン氏はアメリカのニューヨーク生まれ。オリジナルブランドを立ち上げた理由は「自分が着たいと思える洋服がなかったから、自分で作ってしまえと思った」からなのだとか。
Steven Alanはもともとがセレクトショップなので、BEAMSやSHIPSと同じ立ち位置にあるわけですが、セレオリ感を感じさせないのはスティーブンアラン氏の意思がブランドにしっかりと落とし込まれているからなのかもしれません。
ブランドとしての特徴|ポイントはシャツ
スティーブンアランのジャンルは、アメリカントラッドやアメリカンカジュアルに属しています。きれいめかつユーモアも感じさせる斬新なデザインが特徴で、ベーシックなスタイルが好きだけどちょっとしたスパイスも取り込みたいといった方にピッタリ。
どちらかといえばモード系ではなくリアルクローズに近いブランドだと思います。ラルフローレンポロのように洗練された大人カジュアルといった印象が強いですね。ただ、ラルフローレンよりもモードに寄っている気がします。
スティーブアランのブランドとしての特徴をよく表しているのが、「シャツ」です。デザイナーであるスティーブンアラン氏は、デザインだけでなく「衣類としての着心地」も重視しており、シャツにはその意向が余すことなく反映されています。
その象徴ともいえるのが、リバースシームシャツ。リバースシームシャツは、シャツのステッチ(縫い目)が裏側ではなく表側に出ている、一見するとちょっと奇抜なシャツです。
しかしこの仕様は、デザインのためではなく着心地のために施されたもの。ステッチが表側に出ているため、ステッチが肌に当たってストレスを感じるということがありません。着心地を追求した結果のもとに生まれた仕様なのです。
リバースシームシャツの特徴はもうひとつあります。それは、第1ボタンと第2ボタンの間がねじれていること。これは生産の過程で起きてしまったトラブルがデザインのもとになっているそうです。
トラブルもデザインに落とし込んでしまうあたり、スティーブンアラン氏の遊び心が伺えますね。こういった斬新さがスティーブアランの特徴です。
日本ではユナイテッドアローズが提携
スティーブアランはニューヨークのブランドなので、日本で購入する際は提携しているセレクトショップに行くしかありません。大手セレクトショップの中では、ユナイテッドアローズだけが提携しています。
ただ、実際に店舗に行ってみるとそこまで多くのアイテムがラインアップされているわけではありません。4~5着くらいしか置いていないこともあるので、スティーブアランのオフィシャルサイトで探したほうがお気に入りのアイテムが見つかると思います。
事業は縮小傾向にあるのだとか。。。
スティーブンアランの事業そのものは、近年縮小傾向にあるそうです。一時は本国で23もの店舗を展開していましたが、それも今は8店舗まで縮小されているのだとか。
日本にもその影響は届いているようで、2016年2月にオープンした「STEVEN ALAN YOKOHAMA」もわずか1年半後の2017年6月に閉店してしまっています。
スティーブンアラン氏いわく、ブランドを終了するつもりはないとのこと。20年以上続いている魅力的なブランドなので、ぜひ継続してほしいですね。
余談ですが、「ブランドとしての魅力」というのは、事業が大きくなるにつれて下降するような気がします。ファッションに限ったことではありませんが、ブランドには「コンセプト」が欠かせません。
事業が拡大されると、そのコンセプトに揺れが起きてしまうように思います。事業を大きくするために手っ取り早いのはターゲット層の幅を広げパイを大きくすることですが、それは後だしです。
ブランドのデザイナーは、ターゲットに合わせてデザインをする「後だし」ではなく、大衆の前を走ることで新たな価値を開拓し提供する「先駆け」でなくては。
そういった意味で、スティーブンアランの事業縮小はネガティブな面だけではないように思います。無理に事業を拡大しないことでブランドとしての価値が守られることもあるでしょう。
所持品|スティーブンアラン「コックシャツ」
スティーブアランのブランド紹介が大変長くなってしまいました。ここからは本題である、スティーブアランのコックシャツを紹介していきます。
コーデ例とまではいきませんが、一応私の着用画像も載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。
Cook Shirt(コックシャツ)とは?
「コックシャツ(COOK SHIRT)」とは、料理人が仕事で着用するシャツのこと。これといった定義はありませんが、シャツの襟はスタンドカラーになっていることが多いです。
今回紹介しているスティーブアランのコックシャツも、襟はスタンドカラーになっています。
また、普通のワイシャツと違ってタックインが想定されていないため、シャツの裾は平行にカットされています。ちょっとだけスリットも入っていますね。
コックシャツがタックインをしない仕様になっているのは、エプロンを巻くからでしょうか。この辺の成り立ちは勉強不足のため分かりません。もしご存知の方がいらっしゃれば教えていただけると幸いです。
素材はコットン100%です。このコックシャツは生地が薄めなので、初夏くらいまでならさらっと着こなせます。反対に冬は少し寒いので、羽織ものと合わせて着るのがいいでしょう。
スティーブンアランのコックシャツ|サイズ感とコーデ例
- Shirt:Steven Alan CookShirt(Msize)
- Pants:Dickies874(W32×L32)
- Shoes:Dr.Martens 1460MONO
- Height:174.5cm
- Weight:63㎏
実際に着てみるとこのような感じです。シャツはもちろんスティーブアランのコックシャツでサイズはM。パンツはディッキーズ874の黒で、シューズは前に記事でも紹介させていただいているドクターマーチンのオールブラックです。
174cmの63㎏といった普通体型で、サイズはピッタリです。Lサイズだとちょっと大きすぎるだろうなーという感じ。ボタンを1番上まで閉めても、窮屈な感じは全くありません。
ストンと落ちるこのシルエットがたまらないですね。着心地とデザイン性が両立されていて、日常使いにはピッタリです。
写真だと分かりづらいのですが、このシャツは素材感がいいです。空気を含んだような軽やかさに、しっとりと体に沿うしなやかさがあって、なんとなくこなれているような印象を与えます。
私はモノトーンコーデが好きなのでこのように暗く重い感じになってしまいますが、デニムやチノを合わせて上品に着こなしてもいいと思います。私は今のところディッキーズ874以外にパンツを持っていないので、いずれ上品なチノを買い足す予定です(笑)
スティーブアランのコックシャツを紹介しました
いかがでしょうか。スティーブアランのコックシャツについて、ブランドの紹介から実際に着用している画像の掲載までお届けしました。
スティーブンアランは、クラシカルなスタイルにデザイナーの遊び心が取り込まれたユーモラスなブランドです。今のスタイルにちょっとした面白味を加えたいという方は、ぜひスティーブンアランのシャツを取り入れてみてください。
それではまた。